「筋トレすると逆に体重増えるのなんで?」

「筋トレを始めたのに体重が増えました…」「頑張っているのに、むしろ前より重くなってるんですけど大丈夫ですか?」トレーニングを始めたばかりの方から、このような相談を受けることは少なくありません。

ダイエットのために筋トレを始めたのに、体重計の数字が増えていたら不安になりますよね。「やり方が間違ってるのかな…」「食べ過ぎたのかな…」「筋トレって逆効果なの?」そう思ってしまう気持ちもよく分かります。

でも、最初にお伝えしたいのは、筋トレを始めて体重が増えることは珍しいことではないということです。むしろ、体が変わり始めているサインのひとつである場合もあります。

まず知っておいてほしいのが、筋トレ後の体重増加=脂肪が増えた、とは限らないということです。筋トレをすると筋肉には小さなダメージが加わります。すると体はその筋肉を修復しようとして、栄養や水分を筋肉の周りに集めます。この反応は筋肉が成長するために必要な過程であり、その影響で体内の水分量が増え、一時的に体重が1〜2kgほど増えることがあります。

特に、これまで運動習慣がなかった人ほど、この変化は起こりやすいと言われています。「筋肉が増えたから体重が増えたんですか?」と聞かれることもありますが、実際には数週間で急激に筋肉が何キロも増えることはほとんどありません。特に女性の場合、短期間でムキムキになることはないので安心してください。

また、運動を始めると食欲が増すこともあります。「頑張ったから少しくらい食べても大丈夫」「運動したからご褒美を」と、知らないうちに摂取カロリーが増えていることもあります。もちろん、食べること自体は悪いことではありません。筋肉の回復や成長のためには、適切な栄養補給も必要です。ただし、「運動したから何を食べても大丈夫」というわけではないので、バランスを意識することは大切です。

そして、もうひとつ知っておいてほしいのは、体重だけでは体の変化は分からないということです。ウエストが細くなった、ズボンに余裕ができた、姿勢が良くなった、肩こりが減った、疲れにくくなった。このような変化が起きていても、体重には大きく表れないことがあります。逆に、体重が少し増えていても、見た目は引き締まっているというケースも珍しくありません。

だからこそ、体重計の数字だけで「失敗した」と判断しないでほしいんです。ダイエットは、ただ体重を減らすことだけが目的ではありません。健康的で動きやすい体を作ること、疲れにくい体になること、自信を持って好きな服を着られるようになること。そのための手段のひとつが筋トレです。

もし筋トレを始めて体重が増えたとしても、すぐに焦る必要はありません。まずは1〜2ヶ月ほど今の習慣を続けながら、体重だけでなく見た目や体調の変化にも目を向けてみてください。「前より階段がラクになった」「体が軽く感じる」「ウエストがスッキリしてきた」そんな変化に気づけるかもしれません。

体重はあくまでひとつの指標です。筋トレを始めたばかりの時期は、数字が思うように動かないこともあります。むしろ、一時的に増えることもあります。でも、それだけで「自分には向いていない」と諦めるのはもったいないことです。

体は少しずつ、確実に変わっていきます。大切なのは、目の前の数字に一喜一憂しすぎず、自分の体が出している“変わり始めたサイン”にも目を向けること。筋トレで体重が増えたとしても、それは必ずしも悪いことではありません。数字だけに振り回されず、焦らずコツコツ続けていきましょう。

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荒木